北海道建設技術センターは、道路や橋、トンネル、川などの「公共工事」を、専門的な知識と技術で支える仕事をしています。工事そのものをするのではなく、工事を行う自治体(道や市町村)からの依頼を受けて、計画づくりや費用の見積もり、工事の方法についてアドバイスをしたり、災害があったときの復旧のサポートをしたりしています。
例えば、工事にどれくらいの費用がかかるのかをまとめる「積算資料」を作ったり、大雨や地震などの災害があったときに、現地を調べて早く復旧できるよう支援したりします。こうした仕事は、工事が正しく、安全に行われるためにとても大切な役割です。
また、北海道内にはたくさんの橋がありますが、それらを安全に使い続けるために、市町村が管理する橋をまとめて点検する「一括点検」の支援も行っています。さらに、工事をお願いする会社を決めるとき、価格だけでなく、技術や提案の内容も見て判断できるようにする「総合評価方式」のサポートなどもしています。
このように、北海道建設技術センターの仕事は表には出にくいですが、地域の暮らしをしっかりと支える「縁の下の力持ち」です。自治体や専門業者の方とやりとりをしながら、地域の安全と未来のために技術で支える、やりがいのある仕事です。
![]() |
建設工事を適正に進めるには、工事費の正確な見積りが欠かせません。 北海道建設技術センターでは、北海道や道内市町村が発注する、道路・トンネル・港湾・河川などの公共工事に関する「積算資料」を作成しています。 この積算資料作成とは、設計図書(設計図・数量算出書・特記仕様書等)と現場の自然的条件、社会的条件等に基づき、総合的な技術視点から施工計画を立案し、設計図書等に示される工事目的物を完成させるのに必要な工事費を算定しています。 |
- 公平な入札を実現するための基礎資料
- 設計変更時の迅速な対応を可能に
- 発注者と受注者との合意事項を明確に
積算資料は、単なる"コスト計算"ではなく、公共工事を公正かつスムーズに進めるための「信頼の土台」となるものです。
これまでに当センターが支援した実績には、以下のような工事があります。
- 道道きたひろしま総合運動公園線ラウンドアバウト
- 尾岱沼漁港
- 道道泊泊共和線交付金(地方道)工事
- 富良野川火山砂防工事
- 倉沼川大規模特定河川改修工事
- 3・6・82号 臨空工業団地通 湯の沢橋 都市計画街路事業
地域の暮らしや産業を守るさまざまなプロジェクトに、私たちの技術が活かされています。
![]() |
![]() |
![]() |
積算資料作成には、土木工学の知識だけでなく、現場の状況や地域特性を踏まえる判断力、そして関係者と連携して進めるチームワークも欠かせません。
経験を積むほどに、"見る目"と"組み立てる力"が養われていく、奥深い仕事です。
「見えないところで社会を支える仕事に興味がある」
「地域に貢献できる技術職として成長したい」
そんなあなたを、私たちは歓迎します。
建設の現場を、技術の力で支えてみませんか?
北海道は、地震や大雨、台風、火山噴火など、さまざまな自然災害と隣り合わせの地域です。
そうした中で、私たち北海道建設技術センターは、大規模災害発生における、発注者(北海道や市町村)の支援として、速やかな復旧に向けた事業執行に協力しています。
災害発生直後、市町村などの要請を受けて現地に技術職員を派遣。
現地の被害状況を調査し、復旧計画や積算資料作成など技術的支援を行います。
また、北海道・市町村など関係機関と連携しながら、スムーズな復旧計画の実現をサポートします。
これまでに、北海道胆振東部地震や東日本大震災の支援も行っています。
限られた時間の中で、現地の状況を正確に把握し、判断・助言を行う力が求められます。
技術と経験復旧工法や積算に関する知識に加え、現場対応の経験が重要になります。
地域貢献被災地の「一日も早い復旧」に貢献する、大きなやりがいがあります。
![]() |
こんな方に向いています
|
災害のたびに、立ち上がる人たちがいる
あなたもその一人になりませんか?
被災地の「明日」を築くのは、あなたの技術と行動力かもしれません。
緊急時にこそ真価を発揮するこの仕事。地域に深く関わり、必要とされる存在として活躍したい方のご応募をお待ちしています。
北海道内には、各市町村が管理する無数の橋があります。 それらの橋梁が安全に使い続けられるよう、定期的な点検・診断は欠かせません。 北海道建設技術センターでは、複数の市町村による橋梁点検をひとまとめにして発注する 「地域一括発注支援」を行い、点検の効率化と質の向上を図っています。 |
![]() |
市町村の橋梁点検を効率的・効果的に行うため、近隣の市町村橋梁をまとめて民間企業に発注する仕事です。
- 点検業務の設計書作成
- コンサルタントへの指示や業務監理
- 関係機関との協議調整
- 点検結果の内容確認とデータ管理
- 予算要求資料の作成
点検後のデータは、安全に保管・管理され、「HOCTEC橋梁管理システム」で市町村に提供されます。
制度導入以来、毎年数十の市町村がこの仕組みに参加しており、令和6年度時点で1,065橋の点検が一括して実施されました。
北海道全体で、効率的かつ的確なインフラ点検体制の構築に貢献しています。
- インフラの安全を陰で支える役割
- 多くの自治体と関わる広域的な視点
- チームワークと調整力が活きる業務
- 地域住民の安心につながる実感
橋の安全を守ることは、人々の暮らしや命を守ることにもつながります。
橋の点検を通じて、北海道のインフラと人々の暮らしを守る。
それが、私たちの大切な使命です。
「社会に役立つ技術職として活躍したい」
「地域と連携しながら仕事がしたい」
そんな想いを持つあなたを、私たちは歓迎します。
![]() |
公共工事の入札は、かつて"価格競争"が主流でした。 しかし、いま求められているのは「価格」と「品質」のバランス。 私たち北海道建設技術センターは、総合評価方式の導入に必要な「要綱・要領の作成」「評価項目の選定」「評価基準の設定」「技術審査」等の技術的支援を行うことにより総合評価方式を実施する発注者の支援を行っています。 |
国の「公共工事の品質確保の促進に関する法律(品確法)」に基づき、価格だけでなく施工体制・技術力・提案内容なども含めて評価する入札方式です。
より良い公共事業の実現に向け、地方自治体でも導入が進んでいます。
- 総合評価方式の導入に向けた要領や要綱の作成支援
- 評価項目の選定・基準の設定
- 技術提案の審査・評価の支援
- 工事監理や設計変更の支援
北海道内の多くの自治体や発注機関からの信頼を受け、技術的な専門機関として支援を行っています。
総合評価業務は、まさに「建設の品質管理の最前線」。 ただモノをつくるのではなく、"より良い社会をつくる"ための提案と判断が求められます。 「裏方だけど、仕事の質にこだわりたい」 「自治体と協力しながら社会の土台を支えたい」 そんな想いのある方、ぜひ一緒に働きましょう。 |
![]() ![]() |